「自分でやりたい!」の気持ちが芽生えてくる1歳児。
何でも「イヤイヤ!」な2歳児。
危ない事、自分や人を傷つけてしまう事をしていたら、叱らないといけないシーンも出てきます。
そんな時、ついつい子供を叩いてしまった…いけない事だと分かっていても、手を上げてしまった…。
落ち込んでしまっているママに伝えたい事があります。
ただ「叩くのは駄目ですよ」という事だけが伝えたいわけではありません。
私も子供に手を上げてしまった事のあるママです。
どうやって「叩く」という事を止める事ができたのか、子供を叩き続けるとどうなってしまうのか、経験を元にお話したいと思います。
目次
1歳児の場合の理想の叱り方5つのコツ
まずは、1歳児の場合の叱り方の理想的な方法を見ていきましょう。
1.危険な事は駄目とハッキリ伝え、その後理由をしっかり伝える
危ない事、他人や自分を傷つけてしまう事をしていたら、ハッキリ「ダメ!」と伝えましょう。
やっている事をやめた後、「○○がしたかったんだよね」と、子供の気持ちを受け止め、どうして、ダメだったのかの理由も伝えましょう。
2.ママの真剣な気持ちを伝える
叱る時は真剣な表情と雰囲気で。
普段より声のトーンを下げて、いつものママと違う雰囲気が伝わるようにしましょう。
「こんなことするとママは悲しい」
「○○するとママは嫌だよ」
と素直に伝えましょう。
3.ものを使って代わりに気持ちを伝える
ママが物などの気持ちになって伝えるのも効果的です。
例えば、コップを子供が投げたりしたら、「コップさんが痛い痛いって泣いてるよ〜!」と言ってみたり。
4.子供に分かりやすい言葉で、繰り返し伝える
難しい言葉で言ってもなかなか小さい子供には伝わりません。
「イタイイタイだよ」
「シーッだよ」
などの、子供が覚えやすいような言葉で伝えましょう。
5.具体的な見本をパパママが示す
大人が手本を見せてあげましょう。
「貸して」が言えずに叩いてしまう子なら、1度ママが手本を見せてあげるのも良いです。
2歳児の場合の理想の叱り方
基本的な事は1歳児の時と変わりませんが、2歳児の方が言葉も理解するようになりますし、人の気持ちも分かるようになってきます。
そこで、子供が危ない事、人を傷つけるような事をした時に効果的な言葉があります。
「自分が同じ事をされてもいいの?」
「これでいいの?」
「何でこういう事したの?」
2歳の子供はまだまだ自分が中心にあって、物事を客観的に見るという事の成長途中の時期です。
この言葉をかけて、人の気持ちを考えるように促します。
「いけない事をしたんだ」と理解し、黙ったり泣き出したりしますが、自分の過ちに気付き成長へとつながっています。
そして叱るのは短い時間に留めて、子供が甘えてきた時は甘えさせてあげます。
また、パパとママが一緒になって怒って、子供の逃げ場をなくしてしまうのもNGです。
どちらかは反省した子供の事を受け止める側に回ります。
2歳の子供に手を上げてしまった経験談
理想的な叱り方は分かっていても、自分の気持ちや時間に余裕がないと、毎回毎回丁寧な叱り方なんてしていられないものです。
私は子供が1歳までは、特にイライラする事もなく「まだ赤ちゃんなんだから、しょうがない。」と、大らかな気持ちで育児を楽しめていました。
娘はどちらかというと大人しくて臆病で、いつもママにベッタリくっついていないと居られないような子だったので、危ない事もしなければ、どこかへ1人で行ってしまうこともなかったので、手のかからない子だったんですね。
でもこれが2歳になると、一筋縄では行きません。
口癖は「ママ嫌!パパ嫌!イヤイヤ!」
まさにイヤイヤ期(´Д` )
公園に連れて行っても「まだ帰りたくない〜!」と泣いて暴れて自転車に乗ってくれず、もう外に連れ出すのが嫌になる程。
歯磨きも嫌!お風呂も嫌!で毎日のことなので参ってしまっていました。
毎日の積み重ねでイライラしていて、大胆に飲み物をぶちまけられた時に我慢していたものが爆発してしまいました。
娘の頬を叩いてしまったんです。
子供を叩いてしまうのはいけない事だと分かっていました。
自分は絶対にやらないと思っていました。
叩いた瞬間、娘が「ママ、ぶたないでよ!ぶたないでよー!」といって泣き出しました。
娘の声を聞いて、私も一緒に泣きました。
とても後悔しました。
その後、娘を抱きしめて、泣きながら謝りました。
「叩いちゃってごめんね、もう絶対しないから、〇〇の事は大好きだから」と伝えて…。
この件があってから、子供に手を上げるという事は一度もありません。
なるべく感情的にならないように、感情的になりそうなときはこの時の事を思い出しています。
こういった叩くという事を繰り返してしまうと将来的にどうなるのか、今回の件を例にお伝えします。
子供のしつけ、叩いて言い聞かせる事に良い事なし
■何が悪かったのか伝わらない
この場合、子供は何も悪い事はしていません。
ただ、自分で飲み物を運びたくて、失敗してしまっただけ。
もちろんわざとではないので、本来は叱ってはいけないのです。
また失敗したら叩かれるから…と、子供は飲み物を自分で運ぶという事をやらなくなってしまうかもしれません。
■叩いても良いんだと勘違いしてしまう
「自分の気に入らない事があった時は、相手を叩いても良いんだ」という間違った認識を植え付けてしまう事につながります。
今後、お友達との関わりが出来た時に、「すぐにぶつ子供」になってしまって、親子共々苦労する事になりますよね。
相手の心の痛みが分かるように、伝えなければいけませんよね。
■親の歯止めがきかなくなる
最悪の場合、虐待につながる恐れがあります。
親がちょっと叩いたぐらいでは慣れてしまっていう事を聞かなくなり、さらにエスカレートした方法で言い聞かせるようになってしまいます。
幼児虐待をしている親も、最初から殴る蹴るなどという事をしていたわけではなく、きっかけは叩いてしまったことからだと思うのです。
また、子供は親を真似るので、他の人にも同じことをしてしまう可能性があります。
子供を叱る時に叩いて良いことなど一つもありません。
将来的に親を殴る子になる
心身の発達が遅れる
自分の存在する意味が分からないという心の傷になる
ひきこもりになる
お腹を痛めて産んだ、大切な子供。
そんな風に育ってほしい親なんていませんよね。
子供を叩いてしまう前にできる対策は?
イライラしてしまう、余裕がない時は、私の様になってしまう前に、自分に合った対策を見つけて欲しいのです。
ママだって人間です。
一日中子供と二人きり、その上寝不足、自分のペースを乱されっぱなしではどうしてもイライラしてしまいます。
私が実践したオススメの方法をお伝えしますね。
自分がどんな時にイライラしてしまうのかを理解しておく
自分がこんな時にカッとしてしまうというのは、思い返してみると分かると思うのです。
・自分のペースを乱された時
・飲み物をこぼされたとき
そうすると、どうしたらイライラしないですむか、対策が取れると思います。
私の場合は、物をこぼされるのが嫌だったので、ラグやカーペットなどは敷かず、畳もフローリングマットを上から敷いてしまいました。
そして、この時間には家を出たいという時間よりかなり早くに準備を始めたりしました。
子供と距離を置く時間を作る
子供に危険がない状況を確認して、一度部屋を出て他に部屋に行って気持ちを落ち着かせる時間を作るのも効果的でした。
もちろん子供は泣きながら追いかけてきますが、叩いてしまうよりはずっといいと思います。
また、パパが休日の日に子供を預けて一人で出かけてみたり、すぐそこのコンビニに行くのだって気分転換になります!
特に夜のコンビニなんて子供が生まれてからは縁がないですから、暗くなってから出掛けさせてもらうのも楽しいですよ^^
思い切って子供を保育園に預けて働きに出るのもいいですね。
外の世界と遮断され、また自分の自由に使えるお金がないというのもストレスになっている方も多いのではないでしょうか?
待機児童などの問題でそれも難しければ、在宅でできる仕事を探すのもオススメです。
ほんの少しでも社会と関わって、自分でお金を稼いでいるというだけで気持ちに余裕が出たりもしますよ^^
自分がリラックスできることを見つける
例えば、ハーブティーなどの温かい飲み物を飲む、子供向けのものではなくたまには自分の好きな音楽を流す、マッサージに通う、趣味を見つける、気の合うママ友を作るなど。
子供が寝てからゆったりした気持ちになる時間があると、気持ちが落ち着きますよ。
そして、話を聞いてくれる人がいるとかなりストレス発散になります。
転勤族の私は、どうしても友達が欲しくて、ネットでママ友を作ったことも。
引っ越してしまった今でも仲良くしていますよ^^
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ママも子供と一緒に成長していきます。
失敗や反省を繰り返していくのが普通です。
子供を叩くことがあっても、その後しっかり謝って愛情を伝えれば、そしてもう同じように手を上げる事が無ければ、子供は真っ直ぐ優しく育って行ってくれています。
今でも思い出すと涙が出てくる体験ですが、私の経験が何らかの形で同じ悩みを持つママの力になればと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。