「何だかうちの子、左手を良く使っている?もしかして左利き?」
と、気にするパパやママも居ますよね。
左利きは日常生活が不便になるのでは…?
そう思うと、我が子の利き手が左利きだと、気になってしまいますよね。
でも、そもそも利き手ってどうやって見分けるのでしょう?
そして、左利きはそんなに悪い事なのでしょうか?
実は左利きを無理に直そうとすると、とても危険な場合もあるんです。
そこで今回は、
利き手の見分け方、
左利きだった場合は直すべきか、直さないでも良いのか?
こちらについてお話しますね。
目次
子供の利き手の判断は4歳を目安に
赤ちゃんが6ヶ月頃になると、近くにあるおもちゃに手を伸ばしたり、周りの物に興味を持ち始めますよね。
右手で持ったおもちゃを左に持ち替えたりと言った仕草をします。
この頃は周りに興味を持ち始めたのかな^^?
と、さほど気にする親も少ないとは思いますが、
この頃は特に利き手といったものは定まらない事が多いです。
ところが、2歳頃になると、自分でスプーンを持ってご飯を食べたり、手にクレヨンや色鉛筆を持ってお絵かきしたりと、
「うちの子、左手ばかり使っている?」
と、気づくようになる頃ですよね。
でも、この頃は親の真似をする時期でもあるので、右手で持っているママを観察して、
向かい合わせで同じ側の手の左手を使って物を持っているという事も考えられます。
まだこの頃もはっきりと左利きと判断できる時期ではありません。
利き手が決まるのは4歳頃というように言われているのですが、
これは、明確な実験結果が出ているためです。
アメリカの発達心理学者が行った実験で、数十人の子どもを生後8週から10歳までの10年間、いろいろな動作をやらせて利き手の変化を観察しました。
その結果分かった事が、
右利きになった子どもでも赤ちゃんの頃はには主に左手を使っていたり、両利きの時期があったりで、
何回も利き手が変わっていたという結果が出ました。
だいたい2歳ころには利き手がはっきりしてきますが、
その後3歳頃にはもう1度両利きの時期を経た後、4歳ころになってやっと利き手が固定したそうです。
赤ちゃんの頃から、自分自身で左右の手を使ってみて、
スプーンを持つときや、絵や文字を書く時、
どちらの方が自分にとって使いやすいのかを無意識のうちに試していて、
結果使いやすい方に固定されるという事でしょうね^^
また、こんな結果も報告されています。
赤ちゃんがママのお腹にいる時に頻繁に指しゃぶりをしていた方の指が
利き手になるとか…
生後3ヶ月未満の赤ちゃんの、寝ている時の向き癖の向きが左か右か
というのも利き手に関係する
と言う風にも言われています。
もちろん、確実にそうとは言えませんが、
お腹にいる時のエコー写真や、
生後間もないころの寝ている時の写真なんかを見返してみるのも
おもしろいかもしれませんね^^
子供の利き手の見分け方
では、4歳頃になった子供の、どのような様子を見て
右利き、左利きを判断すればよいのでしょうか?
見分け方の目安となるのは以下です。
● 自分からおもちゃをつかもう伸ばす手はどちらか
● お菓子などの食べ物を受け取とろうして伸ばす手はどちらか
● ご飯を食べる時、スプーンやフォークを使うときのどちらで持つか
● ボールを投げるときにどちらの手で投げるか
● 転びそうになったときに、とっさに出す手はどちらか
先に述べたように、ペンやスプーン・フォークの持ち方は、
身近な人の観察をしたことによって影響を受けている事も考えられるので、
一つの項目だけでなく、総合的に判断してどちらの方がより当てはまるか、
チェックしてみて下さいね。
とっさの時に出る手はどちらか、よく観察してあげて下さい^^
子供の左利きは直した方が良い?無理な矯正は禁物!
昔は、「左利きであることは恥ずかしい事」とされる風潮がありました。
親がしつけをせずに放置したからだとか、障害があるからだとか、周りから良く見られない事が多かったので、
親は必死に直そうとして、左手を使おうとしたら厳しく叱りつけ、
結果子供に多大なストレスがかかり、酷い場合は言語障害、引きこもり、人間不信に陥ってしまう子もいたんだとか。
でも、利き手というのは生まれ持って決まってしまっているという見解もあり、
それを無理に変えるというのは難しいと言えます。
無理な利き手の矯正が子供にもたらす悪影響をまとめると…
・何事にも自信の持てない子になってしまう
・頻繁に親に注意されることによって、言語障害を引き起こす
・過度なストレスによってかんしゃくを起こしたり、ヒステリーになってしまう
・人づきあいがうまく出来ず、人間不信、登校拒否、引きこもりになりやすい
親子関係が上手く構築できず、おねしょやチック、てんかんやどもりの原因になる
脳に障害が出て、鏡文字を書きはじめたり、左右の認識が上手くいかなくなる
何一ついい点はありませんよね。
親世代は左利きについてあまり気にしなくても、
昔の考え方を持つおじいちゃんおばあちゃん世代に指摘されることもあるかもしれません。
でも、今は昔と違って、左利きの人にも生活しやすい環境になってきています。
文房具だって、日用品だって、左利き用の物もたくさんあるんですよ。
ハサミ、包丁、料理ヘラ、ゴルフクラブ、エレキギター、ソーイングセット、缶切りだって左利き用の物が販売されています。
スマホカバーまであるんですよ。
おじいちゃんおばあちゃんに何か言われても、利き手を無理に治すことの方が弊害がある事をしっかり説明して、
左利きだって個性の一つという事を分かってもらいましょう^^
むしろ、左利きになりたい、左利きにさせるにはどうしたらいいか悩む人だっているぐらいです。
(左利きは天才が多いなんて言われてますしね^^)
学生時代に左利きの友人に、左利きで困る事ってある?
と聞いたら、
「横書きのノートの時に、自分の手でノートの字がこすれる事ぐらいかな?」
と言っていたのを思い出しました。
それも、HB等の薄い芯を使えば気になりませんよね^^
無理に強制することなく、お子さんの個性の一つととらえて、
生活しやすい環境を整えてあげる方に力を注いだ方が良いのではないでしょうか^^
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